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新型コンピューターウイルスが急拡大、見ただけで感染

 【シリコンバレー=館林牧子】パスワードやクレジットカード番号など、パソコンに保存された個人情報を外部へ流出させる危険をもつ、悪質な新型コンピューターウイルスが現れた。

 インターネット上でウイルスが潜んだホームページを見ただけで感染する。ここ数日で急拡大しており、ウイルス対策各社は、利用者に早急な対策を呼びかけている。

 このウイルスは「スコッブ」などと呼ばれ、マイクロソフト社製のプログラムで運営されるホームページに感染。そのページを、同社製のインターネットエクスプローラーというソフトで閲覧すると、ウイルスがパソコンへ送りつけられる。感染しても通常の操作に支障は出ないため、利用者は気付きにくい。

 感染したコンピューターからは、ハッカーが個人情報を盗み出すことが可能になる。インターネットセキュリティ会社シマンテック社によると、ある銀行で実際に従業員のパスワードが盗み出され、ハッカーが会社のネットワークに侵入した形跡があるという。

 ウイルスは、インターネットエクスプローラーの欠陥を悪用して感染する。マイクロソフト社は、まだ完全な修正ソフトがないため、閲覧ソフトのセキュリティを「高」に設定するよう推奨している。(読売新聞)

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