『雅子さま、適応障害と診断』
2004年7月30日 ニュース(心の病関係)<ニュース>
『雅子さま、適応障害と診断 ストレスが要因』
宮内庁の林田英樹東宮大夫は30日の定例会見で、皇太子妃雅子さまの病状に関して、医師団から「適応障害」との診断を受けたと発表した。ストレスを主要な要因とする適応障害によって不安や抑うつ気分が現れているという。徐々に回復傾向がみられ、治療環境が整ったため発表したとしている。
適応障害は新しい環境などに適応出来ず、頭痛や不眠などさまざまな心身の症状が現れて社会生活に支障をきたす状態。帰国子女や災害被災者らがかかる例が知られている。
雅子さまの病状に関し林田東宮大夫は医師団の指摘として、皇太子妃という特別な立場からくる苦労▽懐妊・流産をめぐる問題▽公私の区別をつけにくい毎日の多忙な生活――などに伴うストレスを要因に挙げた。
6月に国内の最高峰の医師を加えて医師団を整備し、不安要因を減らす「環境調整」と、医師と話すことを通じて問題解決を図る「精神療法」を治療の中心とし、少量の薬物療法も併用しているという。
雅子さまは昨年春ごろから、立ちくらみや頭痛などの症状を度々感じるようになったといい、昨年12月に帯状疱疹(たいじょうほうしん)で宮内庁病院に一時入院し治療を受けた後は公務を休んでいた。
今年3月末から約1カ月間、長野県で静養し帰京してからは外出せず、お住まいの東宮御所がある赤坂御用地で静養を続けている。7月に入ってからは短時間、テニスをしたり、皇太子さまへのご進講に同席するなど活動を徐々に始められていた。
雅子さまの病状を巡っては5月に皇太子さまが記者会見で、雅子さまの「キャリアや人格を否定するような動きがあった」と異例の指摘をするなどしており、宮内庁は公務の見直しなどを表明している。雅子さまの病名が発表されたのは、静養後初めてで、林田東宮大夫は数日前に医師団から「適応障害」と聞き、皇太子ご夫妻と相談のうえ発表を決めた。天皇、皇后両陛下にも報告しているという。
また、治療の一環としての雅子さまの今後の私的活動に関連して「治療的な観点から望ましくない影響を与える可能性が高い」として、メディアの取材を当面控えるよう求めた。【竹中拓実】(毎日新聞)
『雅子さま、適応障害と診断 ストレスが要因』
宮内庁の林田英樹東宮大夫は30日の定例会見で、皇太子妃雅子さまの病状に関して、医師団から「適応障害」との診断を受けたと発表した。ストレスを主要な要因とする適応障害によって不安や抑うつ気分が現れているという。徐々に回復傾向がみられ、治療環境が整ったため発表したとしている。
適応障害は新しい環境などに適応出来ず、頭痛や不眠などさまざまな心身の症状が現れて社会生活に支障をきたす状態。帰国子女や災害被災者らがかかる例が知られている。
雅子さまの病状に関し林田東宮大夫は医師団の指摘として、皇太子妃という特別な立場からくる苦労▽懐妊・流産をめぐる問題▽公私の区別をつけにくい毎日の多忙な生活――などに伴うストレスを要因に挙げた。
6月に国内の最高峰の医師を加えて医師団を整備し、不安要因を減らす「環境調整」と、医師と話すことを通じて問題解決を図る「精神療法」を治療の中心とし、少量の薬物療法も併用しているという。
雅子さまは昨年春ごろから、立ちくらみや頭痛などの症状を度々感じるようになったといい、昨年12月に帯状疱疹(たいじょうほうしん)で宮内庁病院に一時入院し治療を受けた後は公務を休んでいた。
今年3月末から約1カ月間、長野県で静養し帰京してからは外出せず、お住まいの東宮御所がある赤坂御用地で静養を続けている。7月に入ってからは短時間、テニスをしたり、皇太子さまへのご進講に同席するなど活動を徐々に始められていた。
雅子さまの病状を巡っては5月に皇太子さまが記者会見で、雅子さまの「キャリアや人格を否定するような動きがあった」と異例の指摘をするなどしており、宮内庁は公務の見直しなどを表明している。雅子さまの病名が発表されたのは、静養後初めてで、林田東宮大夫は数日前に医師団から「適応障害」と聞き、皇太子ご夫妻と相談のうえ発表を決めた。天皇、皇后両陛下にも報告しているという。
また、治療の一環としての雅子さまの今後の私的活動に関連して「治療的な観点から望ましくない影響を与える可能性が高い」として、メディアの取材を当面控えるよう求めた。【竹中拓実】(毎日新聞)
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